お寺からお知らせ

05 13

一口法話

一口法話のページができました。
これまでの寺報に掲載していた法話などを紹介していきます。
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日本赤十字社が、2020年4月21日に「ウイルスの次にやってくるもの」というタイトルで投稿した動画を見て。

赤十字は、3月25日にオフィシャルサイトで「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~」というガイドを掲載しており、この動画はその負のスパイラルを分かりやすくアニメにまとめ伝えてくれている。

動画に登場するのは、一人の男性。
彼は連日公開される、コロナウイルスへの情報を見ています。そんな彼のまわりに現れる黒いもやもや。

動画の中で「そいつ」と言われている黒いモヤモヤの正体はそう【恐怖】である。

【恐怖】は男性に向かってこうささやく。

「もうみんな助からない」「誰かが真実を隠しているのだ」と、、、、

そして、【恐怖】は人へと伝わり、根拠のない噂を呼び、人々は攻撃し合うようになる。分断や差別が始まるのだ。

この姿を見たとき、私は、まさにお釈迦様の説かれた三毒が、コロナによって今、目の前にありありと現れてきていると思った。

【三毒】とは命あるものを害する根源とされている3つの代表的な煩悩。

【貪欲】むさぼりの心。我欲の心。

【瞋恚】いかり、憎しみの心。やすらかでない心。

【愚痴】無知なこと。真実の道理がわからないこと。

の3つの煩悩です。

今、ウイルスによって目の前に死という【恐怖】が現実のものとしてあらわれ、私たちの心は、この三毒にとらわれやすくなっています。

【貪欲】にとらわれることで、必要以上に買い占めに走ったり、ウイルスに乗じた高額転売や詐欺行為が横行し、自分の利益を第一にしか考えないような行動に振りまわされることになってしまいます。

【瞋恚】にとらわれ、ウイルスに脅かされる現状を他人のせいにして、攻撃、差別が起こってしまいます。

【愚痴】にとらわれることで、「もうみんな助からない」と恐怖を増幅し、根も葉もない噂や、嘘に心を惑わされてしまいます。

ウイルスの恐怖によって、これらの私たちの心に救う煩悩が増幅しています。その恐怖に心が支配されないために、仏教では【恐怖】の生じる原因をみつめ知ることで、あらかじめそなえ、行動を正しくし、心を如来の心、安穏にすべきことが説かれています。

赤十字の動画の後半では「私達が恐怖に飲み込まれる前にできること」として、具体的な行動や心構えを推奨してくれています。

ぜひ、この自分のこころに巣くう【恐怖】と向き合うために、情報を調べる手を一度止めて、目を閉じて、呼吸を整え、自分に注意を向けて自分に向き合う時間をもってみても良いかもしれません。

宮崎県は緩和の方向に動いていますが、正しく対策して、互いに安心出来る生活をしていきましょう。
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